2019年03月04日
フジモト小紋 郷野紬
春の雨が続いている富士山麓です。この雨ごと気温も上がっていくようで、だんだんと過ごしやすくなって行くのでしょうね。
今日はこんな一品を紹介します。

フジモトさんにお願いしてあった着尺のうちの一点。意匠化されたランを表したものです。

伸びやかな線表現が見所の一品ですが、使われている生地にも特徴があります。上の画像の染出し部分に写っている通り、郷野紬という生地を使用しています。
郷野紬は滋賀県浅井町で細々と織られている織物で、製法としては非常に細く紡いだ真綿を生糸に絡めて織り込まれていくものです。糸が極細なので打ち込みは自然多くなり、しなやかな地風が得られます。

二度染で表わされた線のリズム感とともに、抑えられた光沢感とでも表現すればよいのでしょうか、独特な風合いが感じられます。

また、真綿由来の節が染上がりに深みを増していますね。フジモトさんが惚れ込んだ理由もその辺りにあるのでしょう。
細々と織られているだけに、年間の生産量は非常に少ないそうです。末長く続いていってほしい良品ですから、当店としても押していきたいですね。
小紋としてもおすすめですし、羽織にも良いでしょう。染め味としても生地風合いの面からもおすすめしたい一品です。

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今日はこんな一品を紹介します。
フジモトさんにお願いしてあった着尺のうちの一点。意匠化されたランを表したものです。
伸びやかな線表現が見所の一品ですが、使われている生地にも特徴があります。上の画像の染出し部分に写っている通り、郷野紬という生地を使用しています。
郷野紬は滋賀県浅井町で細々と織られている織物で、製法としては非常に細く紡いだ真綿を生糸に絡めて織り込まれていくものです。糸が極細なので打ち込みは自然多くなり、しなやかな地風が得られます。
二度染で表わされた線のリズム感とともに、抑えられた光沢感とでも表現すればよいのでしょうか、独特な風合いが感じられます。
また、真綿由来の節が染上がりに深みを増していますね。フジモトさんが惚れ込んだ理由もその辺りにあるのでしょう。
細々と織られているだけに、年間の生産量は非常に少ないそうです。末長く続いていってほしい良品ですから、当店としても押していきたいですね。
小紋としてもおすすめですし、羽織にも良いでしょう。染め味としても生地風合いの面からもおすすめしたい一品です。

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