振袖 総絞り

今日はこの総絞りの振袖を紹介します。



絞りの振袖はそのスタンダードさ故に、過去の一時期には着られる本人様から少し敬遠される向きもありました。

しかし、近年この業界でのものづくりの衰退が続くにつれ、特に当店を選ばれるようなお客様の間では絞りの重厚感が再評価されてきている感があります。



総絞りに金彩と刺繍。どれも着物の加工技術としては非常に手間のかかるものですし、施された仕事量は嘘をつかないものですよね。



今年の当店では特に、絞りや刺繍など振袖らしい豪華さを持ったものが選ばれています。全体としてはそういうものは圧倒的に少なくなってきているのでしょうが、だからこそ着て出ていった舞台ではより輝くと思います。業界の振袖戦争に巻き込まれることを嫌う当店としても、お客様がそこに喜びを見いだしてくれることが一番の喜びです。



いずれにせよ、一生に一度の晴れ姿ですから(それ以降も第一礼装として)、その美しさを最大限表現できるものを選んでいただきたいと思っております。


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