2020年08月15日
醒ヶ井染帯 源氏物語より「篝火」
本日は染帯を。何度か取り上げたこともあるものですが、オリジナル制作品です。

燃え盛る篝火を表現してみました。ご存じ源氏物語第二十七帖の「篝火」から題材をいただいています。

篝火にたちそふ恋の煙こそ、世には絶えせぬほのほなりけれ

熱い恋心に例えられる煙が、物語の重要な役割を担います。火の表現とともに、ぼかしによる煙の表現も見ていただきたいポイントです。
地色は敢えて錆びた黒に上げています。物語の舞台となる夜の雰囲気を醸し出すように。

琴を枕にて、、、、
源氏と玉鬘、柏木の行き交う恋心を暗喩する小道具でもある琴。ハラ文に配しました。
矛盾や悲恋の要素も数多く含まれることも多い日本の王朝文学ですが、そういった面がより私たちの心を捉え続けるのでしょうね。着物の文様としても長く愛されています。
数多く取り上げられているモチーフだからこそ、新しく表現する時には感性の善し悪しが試される思いがしますね。
インパクトの強い柄ではあると思いますが、いやらしくはなく上品な仕上がりだと思います。モチーフを合わせた着物との組み合わせ、または無地紬などに載せて楽しんでいただきたいですね。

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燃え盛る篝火を表現してみました。ご存じ源氏物語第二十七帖の「篝火」から題材をいただいています。
篝火にたちそふ恋の煙こそ、世には絶えせぬほのほなりけれ
熱い恋心に例えられる煙が、物語の重要な役割を担います。火の表現とともに、ぼかしによる煙の表現も見ていただきたいポイントです。
地色は敢えて錆びた黒に上げています。物語の舞台となる夜の雰囲気を醸し出すように。
琴を枕にて、、、、
源氏と玉鬘、柏木の行き交う恋心を暗喩する小道具でもある琴。ハラ文に配しました。
矛盾や悲恋の要素も数多く含まれることも多い日本の王朝文学ですが、そういった面がより私たちの心を捉え続けるのでしょうね。着物の文様としても長く愛されています。
数多く取り上げられているモチーフだからこそ、新しく表現する時には感性の善し悪しが試される思いがしますね。
インパクトの強い柄ではあると思いますが、いやらしくはなく上品な仕上がりだと思います。モチーフを合わせた着物との組み合わせ、または無地紬などに載せて楽しんでいただきたいですね。

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Posted by きものかわむら at 11:28│Comments(0)
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